2016年も残すところあとわずかですが、最近のテレビドラマ『逃げるは恥だが役に立つ(通称:逃げ恥)』を見てて、自分でも自分の病気と今の生活について思い当たるところがあったので書いてみます。

 



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ドラマの中でヒロインの「みくり」が自分の選択に対して迷っている場面で、夫役「津崎」がこんなことを言う場面があります。

 

みくり : 普通の結婚のふりをするって逃げと言えば逃げ出し…

津崎 : …逃げたっていいじゃないですか。ハンガリーにこういう諺があります。「逃げるは恥だが役に立つ」。

みくり : …役に立つ…

津崎 : 後ろ向きな選択だっていいじゃないか!恥ずかしい逃げ方だったとしても生き抜くことの方が大切で、その点においては異論も反論も認めない。

 

これ、このドラマの中ではたぶんものすごく重要な場面なんだろうな~と思って観ました。

“逃げるは恥だが役に立つ”というのはハンガリーの諺とのことで、インターネットで調べてみましたが明確な訳が見つかりませんでした。ですが、劇中では“後ろ向きな選択=恥ずかしい逃げ方であろうとも生き抜くことが大切”という意訳がなされているようです。

 

ハンガリーの街並み

 

思い返せば、私はパニック障害になり、うつ状態を発症し、慢性的な不安神経症になり、これまで何度も何度も後ろ向きな選択を迫られてきました。

会社の上司に業務内容を軽くしてもらったり、会社を休ませてもらったり、転職したり、会社を辞めたり、妻に働いてもらったり。本当に何度も何度も後ろ向きで恥ずかしい逃げ方をしてきました。その度に自己嫌悪に陥り、自分を否定する毎日が続きました。

でも、何のためにそうしてきたのかというと、結局は自分を守るためでした。生き抜くためでした。そうしなければ自分を保つことができなかったからです。

 

私は逃げまくった結果、今は穏やかな毎日を送ることができていて、ほとんど自己否定することもなく、前向きに毎日を過ごせるようになりました。というか、以前よりも幸せに感じています。パートではありますが働いていてとても楽しいですし、家族と一緒にいられることが嬉しいですし、妻と結婚できたことに心から感謝できるようになりました。

 



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心の病気において、環境を変えることはまるで逃げているかのようです。ですが、心の病気は環境を変えなければ良い方向には向かいません。薬を飲めば一時的に症状は緩和されるけれど、同じ環境であれば必ずまた元に戻ります。私は、心の病気において最大の薬は環境を変えることだと思います。

辛い症状があるにもかかわらず、自分に負けないように(と思いながら)必死で辛い環境の中で耐え、頑張っている方も多いと思います。ですが、一つ覚えていてほしいのは環境を変えることは時には自分が生き抜くためには必要であるということです。逃げることも選択肢の一つとして否定しないでほしいということです。

逃げたあとにはみじめな人生が待っているかというとそうではありません。恥ずかしい毎日が待っているかというとそんなことはありません。

 

 

そりゃ逃げた直後は自己嫌悪に苛まれることでしょう。でも、環境を変えて時間が経てば少しずつ症状も軽くなり、少しずつ前向きな考えが生まれ、「よし!もう一度!」と自分の人生を生きたいと思えるようになります。もうその頃には、逃げた自分を責めていたのは他人ではなく、自分自身だったと気づくでしょう。

 

逃げるは恥だが役に立つ。

 

逃げることは必ずしもマイナスとはなりません。

生き抜くために、時として環境を変える勇気も必要ですよ。

 

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